「せっかく多額の費用をかけてホームページを作るなら、集客や売上に繋げたい」と考えるのは当然のことです。しかし、事前の準備不足や業者任せの姿勢によって、公開後に「期待した効果が出ない」「維持費だけがかさむ」といった失敗に陥るケースは後を絶ちません。
本記事では、ホームページ制作において「絶対にやってはいけないこと」を5つのカテゴリーに分けて解説します。失敗の共通点を学び、サイトを「利益を生む資産」に変えましょう。
目次

【戦略・設計】ホームページ制作でやってはいけないこと①
サイト制作の成否は、制作前の「設計」で8割決まると言っても過言ではありません。見た目(デザイン)の議論に入る前に、ビジネスとしての軸を固めることが不可欠です。
目的と成果指標(KPI)を曖昧にしたまま制作を始める
「なんとなく名刺代わりに」という曖昧な目的では、サイトの構成がブレてしまいます。資料請求を増やすのか、採用を強化するのかといった明確な目的を設定しましょう。また、月間の問い合わせ数や閲覧数など、具体的な数値目標(KPI)を決めないと、公開後の改善が不可能になります。出口のない迷路を作らないよう、まずは「何をもって成功とするか」を定義することが重要です。
ターゲット(ペルソナ)を絞り込まず、誰にも刺さらないサイトにする
「幅広い層に見てほしい」という考えは、結果として誰の心にも残らないサイトを生みます。具体的な年齢、悩み、サイトを訪れる動機(ペルソナ)を明確にしないと、キャッチコピーもデザインも抽象的になってしまいます。ターゲットを絞ることは、切り捨てることではなく「必要な人に深く届ける」ための必須プロセスです。ユーザーの顔が見えないまま制作を進めるのは、大きなリスクを伴います。
競合調査を怠り、自社の「独りよがりな強み」を押し出す
ユーザーは必ず競合他社と比較します。他社が提供しているサービス内容や強みを分析せずに、「自社が言いたいこと」だけを掲載しても、選ばれる理由にはなりません。競合調査を怠ると、自社では強みだと思っていたポイントが実は業界標準だった、という見当違いも起こります。市場における自社の立ち位置を客観的に把握し、「他社ではなく、なぜ自社なのか」という差別化要因を明確に打ち出す設計が必要です。
【業者選び・契約】ホームページ制作でやってはいけないこと②
制作会社選びや契約内容の確認を怠ると、後から身動きが取れなくなるトラブルに発展します。ビジネスパートナーとしての妥当性をシビアに判断しましょう。
相見積もりを1社で済ませ、市場相場を無視して契約する
制作費用には定価がないため、1社だけの見積もりで決めるのは危険です。金額の妥当性だけでなく、提案内容や担当者の理解度を比較するためにも、最低2〜3社からの相見積もりを推奨します。あまりに安すぎる場合は必要な工程が抜けている可能性があり、高すぎる場合は不要な機能が含まれているかもしれません。市場相場を知ることは、予算を最適に配分し、無駄な出費を抑えるための第一歩です。
初期費用無料の「ホームページリース契約」に飛びつく
「初期費用0円・月額数万円」というリース契約は、結果として総額が高くなるだけでなく、中途解約ができないため注意が必要です。また、リースは物件(設備)に対する契約であり、ホームページのような無体物には本来適用されません。法的なトラブルに巻き込まれたり、数年後にサイトをリニューアルしたくても解約できず、数件分の支払いが残ったりするケースが多く、経営上の大きな足かせとなります。
制作後の「所有権」や「著作権」の所在を曖昧にする
意外と見落としがちなのが、ドメインやサーバー、そして制作したデータの「権利」です。契約書に「著作権は制作会社に帰属し、譲渡しない」といった条項があると、将来的に保守会社を変更したり、自社で自由に修正したりすることができなくなります。解約時に高額な違約金を請求されたり、データを渡してもらえなかったりするトラブルを防ぐため、必ず「自社で管理・移管が可能か」を契約前に確認してください。
運用保守の内容を確認せず、公開後に多額の維持費が発生する
ホームページは作って終わりではありません。月額の保守費用に何が含まれているのか(システム更新、テキスト修正、サーバー費用など)を明確にしましょう。「何もしていないのに毎月数万円引かれる」あるいは「修正のたびに高額なスポット費用を請求される」といった事態を避けるためです。特にシステムのアップデート対応が費用内に含まれているかは、セキュリティを維持する上で極めて重要な確認ポイントです。
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【構築】ホームページ制作でやってはいけないこと③
技術的な「基礎工事」を怠ると、検索エンジンからの評価が下がるだけでなく、ユーザーに「怪しいサイト」という不信感を与えてしまいます。
SSLを未対応のまま放置し、警告を表示させる
SSL(通信の暗号化)未対応のサイトは、ブラウザで「保護されていない通信」という警告が表示されます。これはユーザーに大きな不安を与え、離脱率を劇的に高める原因となります。また、GoogleもSSL化を検索順位の評価基準としているため、SEOの観点からも必須です。現代のWeb制作において、常時SSL化は「やっておいた方がいいこと」ではなく、「最低限クリアすべきマナー」であると認識しましょう。
スマホ対応を軽視した古いデザイン設計
BtoB企業であっても、現在はスマホでの閲覧が5割を超えるケースが珍しくありません。PC表示をただ縮小しただけのサイトは、文字が小さすぎて読めず、ボタンも押せないため、ユーザーは即座に離脱します。Googleも「モバイルファーストインデックス」を導入しており、スマホでの使いやすさが検索順位に直結します。スマホ専用レイアウトの採用は、現代のホームページ制作における大前提と言えます。
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無料・格安サーバーによる「ページ表示速度」の遅延
表示速度が3秒を超えると、半数以上のユーザーが離脱すると言われています。初期費用を抑えるために格安サーバーを選ぶと、処理能力の低さから表示が遅延し、機会損失を招く恐れがあります。どれほど素晴らしいコンテンツを作っても、表示されなければ存在しないのと同じです。ビジネス用であれば、安定性と速度に定評のあるサーバーを選び、ユーザーにストレスを与えない閲覧環境を整える投資を惜しまないでください。
【コンテンツ・SEO】ホームページ制作でやってはいけないこと④
中身(コンテンツ)の質は、企業の信頼性に直結します。小手先のテクニックや安易な手法に頼ると、かえってブランド価値を毀損します。
他社サイトの文章コピペや著作権不明な画像の無断転載
他社サイトの文章をコピーして掲載することは、著作権侵害という法的リスクに加え、検索エンジンから「コピーコンテンツ」としてペナルティを受ける致命的な行為です。また、出所不明な画像を無断転載することも厳禁です。現在は画像の解析技術が向上しており、無断利用はすぐに発覚します。自社の言葉で伝え、正当な権利を持つ素材を使用することは、企業としての信頼を守るための最低限のルールです。
E-E-A-Tを無視した「誰が書いたか不明」な記事の量産
近年のSEOでは、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)が重視されます。AIで生成しただけの具体性のない記事や、監修者不明の情報を量産しても、検索上位には表示されません。読者が求めているのは「その企業ならではの専門的な知見」や「実体験に基づくアドバイス」です。記事の数だけを追い求めるのではなく、誰が責任を持って発信しているかを明示し、情報の質と信頼性にこだわりましょう。
キーワードの詰め込みや隠しテキストなど、古いSEO手法の乱用
「特定のキーワードを不自然に繰り返す」「背景と同じ色の文字でキーワードを埋め込む」といった手法は、10年以上前の古いSEOです。現在の検索エンジンは非常に賢くなっており、こうした「検索エンジンを騙す行為」はすぐに見破られ、ペナルティの対象となります。ユーザーにとって読みづらい不自然な文章は、信頼を損なうだけです。検索エンジンではなく、常に「読み手であるユーザー」に軸足を置いた改善を行いましょう。
【デザイン・UX】ホームページ制作でやってはいけないこと⑤
「おしゃれなサイト」が「使いやすいサイト」とは限りません。ユーザーが迷わずに目的を達成できる「おもてなしの設計」を優先しましょう。
メニューがどこにあるか分からない、直感に反するナビゲーション
デザイン性を優先しすぎるあまり、メニューボタンが隠れていたり、一般的なアイコンの意味と異なる動きをさせたりするのはNGです。ユーザーは「情報を探しに来ている」のであり、操作方法を学習しに来ているわけではありません。標準的な位置にメニューを配置し、今自分がサイトのどこにいるのかが瞬時にわかる設計(パンくずリストなど)を心がけましょう。迷わせた瞬間に、ユーザーは戻るボタンを押してしまいます。
動画やアニメーションの多用による視覚的な邪魔と読み込み遅延
派手な演出は一見目を引きますが、過剰なアニメーションはユーザーが情報を読む邪魔になります。特に、ページを開くたびに長い動画を強制的に見せられる設計は、多くのユーザーにとってストレスです。また、これらはページ全体の動作を重くし、表示速度を低下させる要因にもなります。動きをつける場合は、「ユーザーの視線を誘導する」などの明確な意図を持ち、本来の目的である「情報伝達」を妨げない範囲に留めましょう。
CTAボタンが埋もれている、または存在しない
CTAとは「問い合わせ」や「購入」などの行動喚起ボタンのことです。記事の最後にボタンがなかったり、背景色に馴染みすぎて目立たなかったりすると、せっかく興味を持ったユーザーを逃してしまいます。ユーザーが「次に何をすればいいか」を迷わないよう、目立つ色や分かりやすい文言で適切に配置しましょう。サイトの目的を果たすための「出口」を明確に用意しておくことが、成果を出すための鉄則です。
【運用・管理】ホームページ制作でやってはいけないこと⑦
ホームページは「公開して完成」ではなく、そこからがスタートです。放置されたサイトは、企業のブランドイメージを著しく低下させます。
お知らせが「数年前」で止まっている
最新のニュースが数年前のまま更新されていないサイトは、ユーザーに「この会社、今は営業しているのかな?」という不安を与えます。活気のないサイトは、それだけで信頼を失う原因になりかねません。頻繁な更新が難しい場合でも、定期的に実績を追加したり、ブログを更新したりして「動いていること」をアピールしましょう。更新頻度が低いコンテンツを無理に設置せず、継続できる仕組みを整えることが大切です。
ドメイン・サーバーの更新忘れ
ドメインやサーバーの更新を忘れると、サイトが突然消滅します。それだけでなく、メールも送受信できなくなるため、業務に重大な支障をきたします。また、失効したドメインを第三者に取得されると、自社のブランド名で全く別のサイトを運営されてしまうリスクもあります。自動更新設定の活用や、担当者が変わった際の引き継ぎを徹底し、会社のデジタル資産を確実に守る体制を構築してください。
アクセス解析ツールを導入していない
Googleアナリティクスなどの解析ツールを入れていない状態は、目隠しをして経営をしているのと同じです。「どこから来た人が、どのページを見て、どこで離脱したのか」というデータがなければ、改善の打ち手が分かりません。ホームページを投資として捉えるなら、数値に基づいたPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すことが不可欠です。公開初日からデータを蓄積できるよう、必ず設定を済ませておきましょう。
後悔しないホームページ制作はYUTORIにご相談ください
株式会社YUTORIは、Web制作から採用支援、マーケティングまで企業の成長を総合的に支えるパートナーです。設立1年で100件を超える制作実績を誇り、サイト制作に加え写真・動画撮影やSNS運用など、成果に必要な要素をワンストップで提供します。
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